ハイブリッドワークの生産性を高めるMiroのプロダクトビジョン
公開日 2022年3月30日 最終更新日 2023年9月7日
世界中の企業が新しい時代の働き方を模索するなか、ひとつ明らかになりつつあることがあります。それは在宅勤務と出社勤務が混在するハイブリッドワークの浸透です。
多様な働き方は新しいコンセプトではないものの、多くの企業がこれまで以上に自社にとってのインクルージョンや平等さのあり方を問い直しています。これは職場をコラボレーションの場として再定義し、より生産性を高めていく絶好のチャンスと捉えることもできます。同時に競争力の源泉ともなるでしょう。
この記事では、Miroのプロダクト責任者であるVarunが世界中の何千ものMiroのお客様との会話で学んだこと、そしてMiroがリモートと対面の働き方をシームレスに融合する未来に、どのように役立つのか解説します。
Miroプロダクト責任者
Varun Parmar
この記事は、以下の英語記事を参考に執筆しています。
https://miro.com/blog/product-vision-for-hybrid-collaboration/
Miroは常にコラボレーションを強力に推し進めるためのツールであり続けてきました。また、堅牢で安全、かつ誰にとっても利用しやすいものであるためにさらなる進化を続けています。最新および今後のリリースには、魅力的なハイブリッド会議、ワークフローの構築、企業の次の打ち手を戦略化するためのソリューションが備わっています。
見えてきたリモートワーク・ハイブリッドワークの課題
地方都市や時差をまたいでリモートで働くメンバーと対面で働くメンバーが混在するのは、珍しいことではなくなりました。環境の違う人々が一体感をもって働く難しさを実感した方もいるのではないでしょうか。
リモートワークやハイブリッドワークの経験を通じて、その場にいるメンバーといないメンバーの情報格差、会議に前向きに参加することがしにくくなったメンバーなど、エンゲージメントの低下や孤独感へのケアが課題として浮かび上がってきました。
Miroは、そのようなチームにとってオンラインで一堂に会することができる拠りどころ、ともに仕事をするために必要な資料にワンストップでアクセスできる場として機能します。
在宅勤務とリアル出社が混在する会議の難しさ
いざオフィスに戻りはじめると、ハイブリッドワークの課題と直面することになります。特に会議はコミュニケーションの中心であり、意思決定、業務を進めるためには欠かせないものであるため、課題になりやすいのです。
何人かのメンバーは対面で同じ会議室に集まり、残りのメンバーは自宅などからリモートで接続することになると、ファシリテーターにとってはどのように進行すればよいか、心理的な負担が高まっていると思います。
今までオフィスでの対面会議しかなかったチームにとっては、紙の印刷物に書き込む、ホワイトボードや壁に付箋を貼る、マーカーで色分けする、書記役が議事録を残す、挙手順で発言するなどの物理的な手法のメリットを失ったまま、オンラインで再現することが出来ていないかもしれません。
しかしハイブリッドワークを成功させるためには、それに適応した準備とファシリテーションスキルが必要です。ツールや資料に誰もが容易にアクセスできることや、全ての参加者の発言のハードルをさげることなど、新たな工夫が必要なのです。
つながる環境に拠らないコラボレーション
Miroは、全員オフィスに出社しての対面会議、ハイブリッド、フルリモートいずれの形態でも、参加者を巻き込み交流できることに特化して開発を進めています。
スマートミーティングのような機能、Windows,Mac,Android,iOS、デジタルホワイトボード(インタラクティブディスプレイ)などあらゆるデバイスでアプリを利用できること、多くの企業で利用されているような代表的なアプリケーションと連携し素早く資料にアクセスできること、そして誰でも直感的に使えるようなUXなどにこだわり、注力を続けています。
会議室、PC、タブレットなどあらゆるデバイスからアクセスできること、ZoomやMicrosoft Surface Hub、Webexなどのオンライン会議ツールと連携させることで、特にデジタルホワイトボード(インタラクティブディスプレイ)は、各自が参加する場所を問わないシームレスな体験を演出してくれるでしょう。
これからは社内外が緩やかにつながるようなプロジェクトが増えていくと言われていますが、Miroを利用すれば、参加者が利用している会議システムやツールの違いを吸収することができます。
チームがワンストップで働ける場所
物理的なホワイトボードでも、付箋を貼ったり図を描いたりすることで会議参加者の議論や理解を深めることは出来ますが、オンラインホワイトボードMiroの場合は会議前後のチームの共同作業もサポートしていることが大きな特徴です。
必ずしも会議に参加しなくても、会議に利用したボードに後からアクセスすれば、どんな話し合いがなされたのか理解でき、必要であればボードの特定の場所にコメントをつけて相手に通知することも可能です。また、会議開催者は事前のアジェンダや話し合いにかける時間配分をあらかじめボード上で設計しておくことができます。
会議後にアクションが必要であれば、ボード上にその内容や進捗の情報を足していくことも自由です。
我々はもう物理的なホワイトボードの制約に囚われる必要はありません。Miroは、チームが集まり、ともに働く場所そのものです。
VARUN PARMAR, Head of Product at Miro
Miroのボードでは物理的な広さの制約を気にしなくて済み、チームやプロジェクトに必要なリソースは全て一箇所にまとめておくことができます。
組織横断の情報共有を容易にし、サイロ化を防ぐ
未来の予測がしにくいVUCAの時代。常に変化し、イノベーションを起こし続ける組織づくりは、経営者にとって最重要な課題といってよいでしょう。
Miroのボードは、組織ディレクトリ配下に格納された情報や組織横断で必要な情報を一箇所に集めてディスカッションが出来るため、組織横の壁を越えた議論を促す手助けになります。
シンプルだからこその多様なユースケース
Miroオンラインホワイドボードの美点は、シンプルだからこその応用力の高さです。
例えば、新たに参加するメンバーのオンボーディング、四半期毎の事業計画、オフサイトでのレクリエーション、ワークショップ(数グループに分かれて同時に書き込みも)、プロジェクトの振り返り、製品のロードマップ作成、戦略会議など、あらゆる用途に利用できます。
私はMiroの柔軟性が大好きです。一方的に押し付けたり指示したりしなくても、Miroを使えばどんなコラボレーションや議論でも自然と可視化できるのです。
GRISHA PAVLOTSKY, Head of Operations at Miro
あるチームが業務ツールやソフトウェアを限定してしまうと、組織を超えたコラボレーションはとたんに難しくなってしまいます。このようなサイロ化を呼び込む障壁は経営層からは見えにくく非常に危険なものですが、Miroはそのような障壁が出来てしまうのを未然に防いでくれます。
プロジェクトの進行方法やフロー、資料の形態を限定しすぎないようにすれば、Miroは組織間のコラボレーションの可能性を限りなく開いてくれるでしょう。
また、システム開発者やDXコンサルタントであれば、Miroの開発者向けプラットフォームのAPIやSDKを利用して、既存ツールとの統合や生産性の向上を図ることも可能です。
企業の働き方改革ニーズに応えていくために
我々は、企業の働き方改革のニーズ、特にリモートワークとハイブリッドワークへの適応をどのようにサポートしていけるか、多くのお客様の声を聞きながら考え続けてきました。
以下に、今後も注力してブラッシュアップしていきたい機能を挙げます。
個々のデバイスにおける体験の改善
Miroがすべてのユーザにとって簡単に使えるものであるように、あらゆるデバイスの違いを意識せずに使えるようなUXにしたいと考えています。例えば数タップでボードをシェアできたり、複数デバイスでワークショップに参加できる、といったようなものです。
例えば最近では、デジタルホワイトボード(インタラクティブディスプレイ)にスマートフォンから簡単にログインでき、一定時間が経過したら自動ログオフする機能を実装しました。
会議ファシリテーション支援機能の向上
ハイブリッドワークでの会議進行はどんな腕利きのファシリテーターにも簡単なものではありません。我々はさらにファシリテータの会議進行を楽にする機能開発に注力していきます。
2022年4月現在、スマートミーティング機能がベータリリースとなっており、有料プランにご契約であればご利用いただけます。
また、我々の提供する豊富なテンプレートも、様々な種類の会議を手早く実行するための強力なサポートツールです。ハイブリッドワーク専用のテンプレートパッケージも無償でご提供しています。
Miroのテンプレートライブラリは、自分一人ではとても思いつかないようなあらゆる会議や情報共有のやり方にワンクリックでアクセスし、チャレンジする機会を与えてくれます。
VARUN PARMAR, Head of Product at Miro
ハイブリッドワークにおけるスムーズな共同作業のために
もはやこれからの時代にリモートワークを無視することは難しいといえます。家からでもオフィスからでも、ハイブリッドな環境から接続しても摩擦なくスムーズに共同作業を進めることは、スピーディーな業務遂行には欠かせないでしょう。
それぞれの状況が見えにくいからこそ、情報がサイロ化してしまうのは以前よりもずっとクリティカルな課題です。
Miroは、プロジェクトのキックオフであれマインドマッピングであれ、考えたことをすぐさま可視化して関係者にシェアし、次のアクションを決めていくような、人々をシームレスにつなぐ機能にフォーカスしていきます。
ユーザ・アクセシビリティの向上
多様性に満ちたチームには、様々なバックグラウンドやスキルを持ったメンバーが集まるはずです。我々は、誰でも快適にコラボレーションができるようなプロダクトでありたいと願っています。直近では、以下のような大規模アップデートをリリースしました。
- キーボードとスクリーンの読み上げ機能を利用したサインアップとサンインを可能に
- キーボードによるダッシュボード操作を可能に
- スクリーンの読み上げ機能で、よく使われる付箋紙、フレーム、図形やテキストのようなオブジェクト操作を可能に
MiroでEX、従業員満足度を高めた最新事例
企業は、絶え間なく変化と活動を生み出すエンジンであり続けなければなりません。しかし我々は急激な働く場の概念の変化にさらされており、新卒や中途入社社員のスピーディーなオンボーディング、オフラインだった研修のオンライン化、新たな企業方針の展開など、従業員のエンゲージメントを高く保ちながらも迅速に戦略を実行に移していく必要性に迫られています。
セールスフォース(Salesforce)
ドロップボックス(Dropbox)
フルリモート勤務から少しずつ出社頻度を増やしハイブリッドワークに移行するような場合にも、Miroは新たな勤務形態への移行をスムーズにしてくれます。
Dropboxは、Miroのボードを活用して新たなバーチャルファースト戦略についてのトレーニングを行いました。人間中心主義に焦点を当てた、エンゲージメントを高めるようなワークスペースです。
美しいボードには、Dropboxのカルチャーやブランドについての全ての情報が集約されています。Dropboxの社員は、このボードにアクセスすれば、戦略についての資料、ベストプラクティスのテンプレート、動画などのマルチメディア、すべてのリソースにアクセスすることができます。
これらの企業はMiroを活用し、従業員にとって重要なプロセスをシンプル、かつ魅力的に演出することができました。そうでなければ、複雑で手間がかかるわりには多くの従業員にとって退屈なプログラムになっていたかもしれません。
Miroは、従業員が新しい環境でもお互いのつながりを感じ溶け込めるように、あらゆる種類のメディアやリソースを埋め込める柔軟性を備えています。また、それらのプロセスを提供する従業員にとっても負担が軽く、結果リソースを節約しながらも満足度が高いプログラムを作りやすくなっています。
Miroは、働くスタイルが違っても有機的にコラボレーションできる未来のために、なくてはならない存在であり続けたいと思っています。あなたのチームが存分にチームワークを深めて創造性を発揮できるよう、ご一緒させていただけることを願っています。
\Miroは日々進化しています/
Miroは、世界で8,000万人が利用し、25万以上の企業が採用しているイノベーションワークスペースです。組織が生産的に業務を進めるための多くの機能とエンタープライズ水準のセキュリティを備え、日本では120万人以上に幅広くご利用いただき、TOPIX100の60%以上の企業に採用されています。試験的に導入してみたい、説明を聞いてみたいなどのご要望がありましたら、お気軽にお問合せください。
もう少しプロダクトの概要を知りたい方は、マンガで分かるMiroの可能性や活用についての記事を是非ご覧ください。
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